上野焼協同組合

上野焼新商品開発事業

福岡のBlomoさんと、上野焼の花器をつくる。

上野焼の新商品開発事業。茶器や生活用品はつくっているが、新しい顧客へのアプローチをしたいということもあり、福岡の花器を専門に扱っているBlomoの王寺さんに相談して、一緒に商品開発と展示会を行った。

商品開発のルールは、直線ではなく有機的な線で、三つの凹凸がある壁掛けの花差し、これだけ決めた。そして、このテーマで各窯元さんにつくってきてもらい、そこから選択して展示会を行った。

ルール設定とアウトプット、展示もいい感じにできたと思う。

こういう組合事業の難しいところは、つくりての方々、組合の方々と議論しながらやるが、組合はどうしてもみんなのもので、それぞれのつくりてが、必ずしも組合全体の問題を思考できないということにつきる。だから、選択肢を出しても、身銭を切ってる訳じゃないので、これをやって、こういう結果を狙うという覚悟が少し薄くなる。これは、上野焼組合を批判している訳ではなく、全国の伝統的工芸品の組合、生産者組合で起きうる問題である。

とてもいい花差しができたと自負しているが、このプロジェクトも、誰の商品として、誰が商品化するのか?というところが決まらず、中長期的な商品化には至らなかった。めちゃくちゃいい商品なのに!難しい。

INFORMATION

プロデュース
うなぎの寝床 白水高広・春口丞悟
アートディレクション・プロダクトデザイン・展示
Blumo 王寺彰人