育陶園

育陶園 概念図

9000年のやちむんの歴史から活動まで

沖縄の壺屋焼の窯元育陶園さん。もう10年来の付き合いだが、去年の頭に「壺屋の景色をつなぐ」というコンセプトで今後通してちゃんとリブランディングしていきたいが、それを一緒に考えてくれないか?と代表の若菜さんから連絡いただいて、とても面白いなと。窯元が壺屋という地区の景色や歴史にコミットしていくという「まちづくり」的な側面までを会社のミッションに入れるって、なかなか勇気がいることだと思う。でも、それを高江洲家はナチュラルにやってるし、社員や仲間たちにもちゃんとそれを言っている。僕は、やちむんの歴史を社員の学芸員資格も持っている鶴田さんと、常滑にいるデザイナーの高橋さんとともに紐解く。9000年前からのやちむんは歴史があり、この100年は加飾が主流だが、それは柳宗悦が民藝運動で評価したものが軸になっていて、沖縄は土器の時代が長い。しかも、タイや中国などから陶磁器は輸入してつくってない時代があったり、壺屋焼などがはじまっていくターニングポイントも1616年に薩摩の陶工を連れてきて技術的なイノベーションが起きたからだ。とても面白い歴史がある。常に他地域と交流しながら培ってきた沖縄焼物の歴史は面白い。それを踏まえて育陶園が、沖縄の焼物が次何を積み上げていくのか見てみたい。

そういう歴史と、育陶園の「手仕事」を中心に据えながら、ものづくり、店舗、お客さんへ伝えていくという手仕事のリレーを図で表現する。分業化も少しずつ進んで行ったときに、自分たちの活動は、深く歴史と繋がっていて、最後はお客さんにそれを渡しているという意識を持ってほしかったのと、いつでも俯瞰してそれを確認できる図にすることが目的だった。

モチーフは、昔沖縄の窯出しや、物を運ぶとき壺を頭の上に載せて運んでたという文脈から、壺を頭に載せて運ぶ人をモチーフにした。イラストはよねさん。

INFORMATION

プロデュース・ディレクション
白水高広
イラスト