感想
とても面白かった。今際とは
《「今は限り」の意から》もうこれ限りという時。死にぎわ。臨終。最期。
という意味らしい。不思議の国のアリスとかけている。もちろんだが。現実世界の出来事と、ゲーム内の出来事がリンクしたりしなかったり。現実で抱えている問題をゲーム内に持ち込むかどうかのバランスが、この手の作品はとても面白い。
最近見ているゲームと現実を行き来する系は、ソード・アート・オンライン、シャングリア・フロンティア、僕だけレベルアップな件、このあたりか。ソード・アート・オンラインとシャングリア・フロンティアはVRによるMMORPG(バーチャルリアリティによる大規模多人数同時参加型オンラインRPG)である。ソード・アート・オンラインは、MMORPGの中に閉じ込められて、そこでドラマが起きる。シャングリア・フロンティアは自ら入っていき、ゲームを楽しむ。僕だけレベルアップな件は、現実世界の中の一部にゲーム的な世界が生まれ、現実の能力と繋がって、その世界でも戦う。転生したらスライムだった件とかは、完全に現実世界で死んでしまったら、転生して別世界で話が展開する。
今のアニメやドラマは、Aという現実世界と、Bという仮想世界もしくはAを反映した半仮想世界の中で話が展開され、その行き来や矛盾をテーマにしているものも多い。とても面白いなと思う。
今際の国のアリスに登場する人物たちは、現実世界で何かしら、それぞれ問題を抱えていてある事象をきっかけに、ゲームの世界に飛ばされる。そして、そこでゲームが繰り広げられ、サバイバルゲームなので、いろんな仲間たちが死んでいく。そして、ある事象をきっかけに現実に戻ると、ゲームの中で死んだ人は、死んでいるし、ゲームに生き残った人は生きている。それがゲームによる影響なのか、現実世界での事象の影響なのかはわからない。という感じである。
仮想世界だと、自分が理想とするキャラクターでプレイできるかな?と思いきや、どのアニメも、結局仮想世界でも、人間社会と同じような集団が形成され、支配者が生まれ、正義と悪が生成されていき、現実世界とは少し要素は違うが、大体同じような社会が形成されていく。
これは、人間や生物の中の遺伝子に刻まれているのかどうか?こういうことが気になってくる作品群だ。そして、最近はこのゲームやMMORPGなどの仮想世界に関する作品がとても多いので、昭和のはじめの一歩や、はだしのゲン、巨人の星など、現実世界の中でどうがんばるか?みたいな作品ではなく、現実世界はもう詰んでるし、制限も多いから別の世界で!という作品群が多いのは、時代の流れとして面白いなと思う。
追伸
個人的には村上虹郎と山下智久のキャラが突き抜けてていいなと思った。
概要
『今際の国のアリス』(いまわのくにのアリス、英: Alice in Borderland)は、日本のテレビドラマ。麻生羽呂による同題の漫画を原作として、Netflixにて世界190か国に配信されている。主演は山﨑賢人・土屋太鳳。
2020年12月10日よりシーズン1が配信され、同月24日にシーズン2の製作が発表、2022年12月22日よりシーズン2が配信されている。2023年9月28日、シーズン3の制作が発表された。
原作漫画・関連作品
今際の国のアリス(amazon)
ソード・アート・オンライン(amazon)
シャングリア・フロンティア(amazon)
僕だけレベルアップな件(amazon)
転生したらスライムだった件(amazon)
はじめの一歩(amazon)
はだしのゲン(amazon)
巨人の星(amazon)