The Billion Dollar Code:ザ・ビリオンダラーコード
若いハッカーと美術学生のグループが、コンピュータープログラミングの最先端分野でART +COMを設立。ドイツテレコムから資金を得て、テラビジョンの開発を成功させるために地球儀型のブラウザを開発。このテラビジョンがGoogleアースの原型となっており(結果的に裁判では敗訴だが)、その開発と経緯についてまとめたドキュメンタリー。めちゃくちゃ面白かった。
※Googleアースのwikiに下記の記載がある。この内容が映画化されたと言ってよいと思う。
このバーチャル地球儀システムのアイデア自体はGoogleが生み出したものではなく、メディアアート作品の制作会社であるART+COMが、1994年に商業目的でTerravisionとしてアイデアを考案・システムを開発し、特許まで取得していたものである。1994年に、ART+COMで、ATMによる専用回線と当時世界最高の性能を叩き出していたCGワークステーションであるSGI Onyxを用いてTerravisionの開発を行っていたエンジニアがGoogleに移籍し、インターネットとパソコンを用いてGoogle Earthの開発を開始した経緯がある。この際に、GoogleがART+COMに対して特許料を支払わずに勝手に商業展開を行ったため、ART+COMからTerravisionに関する特許権侵害による訴訟を起こされている。従って、一般人の間でも広く活用されているシステムとなったが、特許権に関する深刻な問題を抱えたまま開発・運用が継続されている。
Google Earthは、地域により異なるが基本的には地球全域はEarthsat社の衛星写真を用いている。北米の一部では、パブリック・ドメインな衛星写真(例:NIMA (National Imagery and Mapping Agency)、ニュージャージー州など)を用い、その他の領域においては衛星写真販売各社(DigitalGlobe、Bluesky など)の衛星写真を用いている。ごく一部の地域ではチャーター機による航空写真を用いている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Google_Earth
関係書籍
NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図) – 2018/11/1_ビル・キルデイ (著), 大熊 希美 (翻訳)
Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター – 2006/5/31_デビッド ヴァイス (著), マーク マルシード (著), 田村 理香 (翻訳)